2002年愛知県生まれ。将棋のプロ棋士。四段。杉本昌隆七段門下。2016年10月1日、史上最年少の14歳2カ月でプロ棋士に。第12回(2015年)~第14回(2017年)詰将棋解答選手権チャンピオン戦で3年連続優勝。プロデビュー後、公式戦連勝を重ね、2017年7月2日の竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段に敗れるまで29連勝。歴代最多連勝記録を更新した。強さと人気に対局の生中継が次々と組まれ、藤井四段が「大志」と揮毫した扇子、クリアファイル、ジグソーパズルとグッズが続々発売され、話題を呼んでいる。
プロフィール


藤井聡太の経歴
プロ棋士
略歴
アマチュア時代 (幼少期)
祖父母から将棋の手ほどきを受ける
5歳の夏、祖父母から将棋の手ほどきを受けた。藤井の祖母は、3人の娘に生まれる孫たちに囲碁と将棋のルールを順番に教えていた(祖母自身はルールを知る程度)。藤井は瞬く間に将棋のルールを覚え、将棋を指せる祖父が相手をしたが、秋になると、祖父は藤井に歯が立たなくなった。
瀬戸市内の将棋教室に入会
入会時に師範から渡された、500ページ近い厚さの所司和晴『駒落ち定跡』(日本将棋連盟、ISBN 4819702092)を、まだ読み書きができない藤井は符号を頼りに読み進め、1年後には完全に理解・記憶した。
アマチュア時代(研修会)
小学校1年生で東海研修会に入会
第10回全国小学生倉敷王将戦・低学年の部で優勝
JT将棋日本シリーズ東海大会の低学年の部で優勝
アマチュア時代 (奨励会)
小学校4年生で奨励会に入会(6級)
史上最年少(13歳2か月)で奨励会三段に昇段
最年少棋士記録を62年ぶりに更新(14歳2か月でプロ入り=四段昇段)
中学2年生で迎えた第59回奨励会三段リーグ戦(2016年度前期)で、14歳2か月での四段昇段=プロ入りを決め、最年少棋士記録を62年ぶりに更新(加藤一二三が1954年8月1日に14歳7か月で四段昇段)。中学生棋士は、史上5人目、三段リーグを1期抜けしたのは、史上6人目であった。
プロ昇格後の経歴
公式戦勝利の史上最年少記録を更新(14歳5か月)
公式戦初対局は、第30期竜王戦6組ランキング戦、加藤一二三との対局であった。藤井が更新するまで最年少棋士記録を保持していた加藤を110手で破り、公式戦勝利の史上最年少記録を更新(14歳5か月)。また、両棋士の年齢差は62歳6か月であり、記録に残っているプロ棋士の公式戦では最多年齢差の対局となった。
歴代最多連勝記録を更新(29連勝)
神谷広志が30年近く保持していた28連勝の記録を抜き、デビューから無敗のまま歴代最多連勝記録を更新(29連勝)。
中学生棋士の中での通算50勝の史上最年少記録を更新(15歳4か月)
3つの最年少記録(一般棋戦優勝・全棋士参加棋戦優勝・六段昇段)を更新(15歳6か月)
藤井が五段であったのはわずか16日間であり、藤井の昇段の速度に日本将棋連盟の機関誌『将棋世界』の編集が追い付かないほどであった。中学生での六段昇段・一般棋戦優勝は、いずれも藤井が史上初。
第45回将棋大賞で、特別賞・新人賞など計7つの賞を受賞
第45回将棋大賞(2017年度)で、特別賞・新人賞・最多対局賞・最多勝利賞・勝率1位賞・連勝賞・名局賞特別賞(第11回朝日杯将棋オープン戦本戦決勝、対 広瀬章人)を受賞。連盟で確認できた1967年(昭和42年)度以降では、記録4部門を独占したのは内藤國雄(1969年度)、羽生(1988・89・92・2000年度)に次いで3人目。
七段昇段の最年少記録を更新(15歳9か月)
第31期竜王戦5組ランキング戦準決勝で船江恒平を破り、4組への昇級を決めると共に、「竜王ランキング戦連続昇級」の昇段規定により、同日付で七段に昇段し、七段昇段の最年少記録を更新した(15歳9か月)。1年間に3回昇段したのは、現行制度では藤井が唯一の事例。
通算100勝の最年少記録を、歴代最速・歴代最高勝率で更新(16歳4か月)
第27期銀河戦で阿部健治郎に勝ち、永世称号獲得者・中学生棋士の中での通算100勝の最年少記録を、歴代最速・歴代最高勝率で更新。
藤井聡太の「将棋めし」〜公式戦連勝記録(29連勝)の食歴〜
インタビュー
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第1回 藤井聡太七段 インタビュー | 将棋日本シリーズ | JTウェブサイト
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