内容
アートとテクノロジーの向かう先を日々考えている.僕はメディアアーティストとして作品を作りながら,光や音,生物と機械,知能と物質,時間や空間への試行を続けてきた.ときに研究者として研究に従事し,経営者として技術開発の社会実装に取り組み,技術と文化による社会の進展のためにアートによる公益性があるプロジェクトにも着手している.
僕は光と音のような波が好きだ.またそういった装置が自然化し,風景の一部になりながら寂びていく様子,時間と空間を映像や写真で切り取る行為,構造物や彫刻としてのメディア装置,花を生けるように切り取られた工業社会のインスタレーションの様に愛着を感じてしまう.そうやって都市の中からプリコラージュされた風景を作品として切り出す.それはときに工業製品のレディメイドであったり習慣的行為であったりする.その一連の行為を作品にしながら日々を刻んでいる.