内容
友達が、何より大切です。手持ちのお金なんかよりも、クローゼットの服なんかよりも、靴箱に並ぶレアなスニーカーなんかよりも、ずっとずっと、友達が大切です。
いつも助けてもらってきたからです。お金がないときには、タバコを何本もくれました。酒代をたんまり貸してくれました(これは正直、いまもあまり変わらないけど)。
みんな、口を揃えて『いつだっていいんだよ』とか、『そのとき持ってる人が払えばいいんだよ』と言いました。もれなくみんな、そう言いました。本当にいつもそう言ってくれた。
次は僕の番です。「ペイフォワード」とかいう言い方にはあんまりピンとこないけれど、きっとそういう類なんだと思います。してもらったことを、誰かにしてあげよう。僕の友達みんなが言っていたように、見返りなんか求めずに。「ここはおれが出したいんだから出すんだ」と胸を張ろう。千鳥足にまかせて、酒に曲がった背中にまかせて、ふらふら前のめりな自分であれたら、と思っています。
友達が、何より大切です。元気じゃなくったって、きっとすこやかならば、それでいい。
損得勘定には興味がありません。僕のお金は友達みんなのお金。僕の服は友達みんなの服。僕の思想や哲学、知識、仕事、その他すべて、僕をつくるものはもれなくすべて、友達みんなのものです。そうやって生きていこうと思います。みんなで友達になりましょう。みんなで遊びましょう。